❀ 寺家ふるさと村・和食ひらさわ ❀
前回の「寺家乃鰻寮」から徒歩５分ぐらいの山の中に高級和食店「ひらさわ」があります。
道路脇の入口ののれんをくぐると箱根や軽井沢といった避暑地にでもきたかのような別世界。階段を覆う緑のトンネルが素敵なこと。思わず「わぁ～！」と言葉がこぼれてしまいました。
カラカラと入口の引戸を開けると広い土間がありお店の方がお出迎えしてくださいました。
靴を脱ぎ席まで案内され着席。席から見えるお庭もとても綺麗で見ているだけで癒されます。メニューは金額の異なるコースメニューのみになります。今回は「楽」をオーダーしてみました。一品目の「江戸前アナゴと茄子のあんかけ」が運ばれてきました。素材の味がそれぞれ生かされいてでもちゃんとまとまっていて美味しい！こちらの「ひらさわ」には今日、初めて来ましたがこの一品目で確信しました。絶対、他のお料理もおいしいと。
二品目は籠に入って運ばれてきた「季節の八寸」地元で採れた野菜を使った冷静コーンスープや小鉢はどれも美味しいです。気になるのが大きな葉と「蘇民将来之子孫也（そみんしょうらいのしそんなり）」と書かれた赤い短冊。スタッフさんの説明によると葉は「梶（かじ）の葉」で昔は短冊ではなく梶の葉に七夕の願いごと（歌）などを書いたそうです。訪れたのが７月だったので籠に梶の葉を飾り赤い短冊には疫病（新型コロナウィルス）払い、災厄払い、除災の願いを込め料理人さん達が一枚一枚書いてくれたそうです。なんとも心の籠ったおもてなしにとても温かい気持ちになりましした。
さて次に出てきたのがカツオのお刺身。実は私、カツオのお刺身が苦手、、、。ですが、見るからにこれは新鮮で美味しそう。そして、味には関係ないですが金箔が乗っていて思わず「金箔！」と言ってしまったらスタッフさんが「お母さまがお誕生日なので金箔をのせさせて頂きました。」と。そうなんです、今日は母の誕生日（当日ではありませんでしたが）ランチでこちらに予約させて頂きました(・∀・) 何気ない演出がにくいです。カツオ、、、パクリ。見立ての通りやっぱり美味しい！魚のひかりものが苦手な私が美味しく食べれるということはそうとう美味しいということです。そしてびっくりしたのが金箔が乗っているカツオの皮焼き。スモーキーな香りと初めての食感。カツオの皮がこんなに美味しいなんて初めて知りました。
次は鮎の塩焼きです。もう、文句なしに美味しいです( ；∀；)
お次は土鍋で炊かれたご飯を料理長がテーブルまで持ってきてくださり梅とシラスを混ぜお椀によそって下さいました。土鍋で炊かれたお米の美味しいこと。ついついお代わりしてしまいました。デザートは白玉ぜんざいですがきな粉ではなく煎りゴマが振りかけられていて今までありそうで出会わなかった組みまわせに新たな美味しさの発見がありました。 最後にコースにはありませんがコーヒーをオーダーしゆっくり飲みながら母と本日のお料理のおさらい。 どれも美味しく店員さんのお料理の説明も詳しく丁寧で更に美味しく気持ちよく頂けたねと。 また秋の紅葉の時期もお庭の景色が見事ということなので是非、足を運んでみたいと思います。
余談、ですがお店の方と（マネージャーさんだったのでしょうか、終始本当に素晴らしい心配りでした）話していて分かったことですがマネージャーさんと料理長は以前、赤坂「とうふうかい亭」の料理長とフロアマネージャーさんをしていらっしゃりお二人で独立してこちらの「ひらさわ」をオープンさせたとのことでした。通りでお料理も美味しく行き届いたホスピタリティだと感じた訳ですね。お話を聞き凄く納得しました。 本当に一時、日常を忘れる素敵なお店です。人気店なのでランチは予約しないと入れないのでご注意を！
夜も良い雰囲気です 
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